初めてのキッチンの直接受注
今までは設計士さんからの紹介でキッチンを製作していたのですが、喫茶店のキッチンを気に入っていただいてお客さんから直接キッチンを受注しました。キッチンのデザインもかなり喫茶店のものと同じような形となりました。ワークトップが人工大理石で、扉のルーバーが特徴です。2000年の春頃の話です。
今までは設計士さんからの紹介でキッチンを製作していたのですが、喫茶店のキッチンを気に入っていただいてお客さんから直接キッチンを受注しました。キッチンのデザインもかなり喫茶店のものと同じような形となりました。ワークトップが人工大理石で、扉のルーバーが特徴です。2000年の春頃の話です。
1999年の春より長い期間にわたって設計士さんの依頼でキッチン、食器戸棚、下駄箱、収納棚、洗面台、引き出し収納、ついたてなど新築の家の家具一式を作らせていただきました。この一連の家具は支給された県産材の杉で作りました。お施主さんにも塗装という形で参加してもらいました。
1998年の秋、待合室の家具一式をやらせてもらった病院の院長さんから、書斎のテーブル、パソコンデスク、書棚の製作依頼がありました。この仕事をやっていて特にうれしいのは納品したときに喜んでいただくこともさることながら、再発注をいただくことです。これが少なくとも前の仕事に対して納得していただいているという証ですから。
地元商店街の老舗の和菓子屋さんの展示用の戸棚を製作させていただきました。合板を一切使わない無垢のならの家具で、開き扉には手漉きの和紙を貼りました。繁盛している店のいい場所に置いていただくのでやりがいがある反面、製作するのに気も引き締まりました。1998年4月ころの話です。
最初のキッチン受注とほぼ平行して新たに開院する病院の待合室の家具一式を任せていただきました。ベンチ、テーブル、イス、書棚等を製作しました。ベンチの製作は間に合わなかったのでデザインのみとし、製作を他の工房に委託しました。納品は1998年の1月で納品したあとで大雪になったことを覚えています。
設計士さんの紹介で新築の家のキッチン、食器戸棚、テーブル、建具などをまとまって受注させていただきました。キッチンの納品は1997年の暮れとなり、据付作業に緊張したことを覚えています。同時期に他の規模の大きい家具も受注していたので、このころよりアルバイトの人の助けを借りて製作することになりました。
喫茶店が開店したのは1997年の9月となってしまいました。キッチン、食器戸棚、各種テーブル、イス、ベンチ、チェスト、本棚と一通りの家具も何とかそろい、家具のショールームとしての形も整えることができました。そして喫茶店兼ショールームを開店したことを契機に家具の仕事のほうも比較的順調に受けることができるようになっていきました。
家具のショールーム兼喫茶店を開店するために、1996年の秋ごろよりテーブル、イス、チェスト、食器戸棚などを作りはじめました。特にイスは手間のかかる家具でデザインの検討、製作など時間がかかってしまいました。おかげさまで家具の注文の依頼もこのころには、そこそこに入り始めていましたので、自宅のキッチン同様、この仕事も遅々として進みませんでした。
ぼちぼちと入りはじめていた仕事をこなすかたわらで進めていた自宅のキッチンが完成したのは1996年の6月ころになってしまいました。このキッチンは現在では当たり前のスライドレールやスライド丁番などは一切使わない大変クラシックなものです。もちろん今でも現役で製作後10数年たった木のキッチンを喫茶店で見ることができますので、興味のある方はいらしてください。
1995年の暮、家が完成し引越しをしました.古家は古家で良さがあったのですがとにかく寒かったので、ちゃんと断熱された家は暖かくてびっくりしました.家の建具は自分で作る予定だったのですが、なかなか間に合わずとりあえず玄関のドアとトイレの引き戸だけを急いで作ったのを覚えています.残りは住みながらぼちぼち作っていきました.
1995年の夏ごろより家を新築し始めました.自宅のキッチンは腰を据えて作りたかったので、とりあえず暮の引越しに合わせて仮設のキッチンを作りました.シンクとレンジがあれば短期的には何とかなるものです。こちらの製作のタイミングが合わない場合にこういった形でつないでいただけると助かります.
工場が借りられたのは1995年9月でした。建設会社のほとんど使っていない倉庫の一角を貸していただき、基本的な機械をもちろん中古で購入して本格的な家具製作を始めました.。工場での初仕事は地元の商店街のお店の展示棚でした。現在この建物は周辺部が解体されましたが、借りていた部分はかろうじて残っています.
1995年6月木のすずは長野県上伊那郡高遠町(現伊那市高遠町)の当時仮住まいしていた古民家(上の絵)からスタートしました.思ったように工場が借りられず木工機械なしではじまりました。最初に依頼を受けて作ったのはスパイスボックスだったと記憶しております.なお残念ながら現在この家は取り壊されて残っておりません.
このたび工房便りを開始することにしました.まず手始めは木のすずの足跡など紹介していきたいと思います.そのあとはキッチンができるまでを実況したり、いままで伝えきれてなかったキッチンの内部仕様ですとかそういうことも話題にしていきたいと思います.企画は思いつきで変わるかもしれませんが、楽しみにしていてください.